畳床

◆わら床
昔から使われている畳で稲藁を原料にしています。
最近はわらが短くなり上質の畳が作りにくくなっています。

◆わらサンド床
わらの間に発泡ポリスチレンフォームをはさんだ物です。
わらの畳と同じ感触で断熱性が良い。

◆ボード床(化学畳)木質繊維を熱圧縮したものの間に発泡ポリスチレンフォームをはさんだものが主に使われています。
軽く、平らで、ダニが繁殖しない等の特徴があります。
感触は少し硬めです。最近の畳は殆どこれです。
吸湿性がないため、カビが生えやすいという欠点を補うため、備長炭シートを縫い込む方が多くなっています。

◆その他
シュロ、コルク、プラスチック等を使った製品があります。
高価なので一般的にはあまり使われていないようです。

畳表

◆ひのみどり
10年の歳月をかけて熊本県で育成された新品種「ひのみどり」は、厳しい加工基準で織り上げた最高級の畳表「ひのさらさ」で従来のい草よりも茎が細く色むらのない特徴です。織物の更紗(さらさ)のようになめらかで、きめ細かい美しい畳表という意味をこめたネーミングです。

◆びんご表
イ草(丸藺)を使ったへり付き用の畳表で本場広島から この名がついています。最近では国産の多くが熊本産なので肥後表と呼ぶこともあります。
現在では輸入品(主に中国)が7割を占めています。
(中国産のイ草を国内で織った物は国産品となりますのであまり安い国産は注意が必要です)

縦糸の種類、イ草の長さ,質などにより種類が豊富で価格もさまざまです。
畳表は織り上げた後、乾燥させますが最近は天日乾燥が殆どなくなり 熱風乾燥になりました。特に低価格品は この温度が高く 草がもろくなっています。
当店では低温 55℃乾燥の畳表を使用しております。

◆目積表(めせきおもて)
藺草をへりなし用に織った物です。目が細かくとてもきれいです。

◆琉球表
七島藺を使った へりなし用の表でかたくて丈夫ですが、今でも手織りなので非常に高価です。

◆その他
ポリプロピレンや、塩化ビニール、紙製品を原料に作った物等があります。